ひところ「みえる化」という言葉が注目を集めました。
ビジネスにおいては、情報を開示し把握しやすくすることで
問題解決をはかる、といった意味合いで使われていました。
この言葉はあまり使われなくなりましたが
スマホやタブレットの普及、通信環境の改善によって
この言葉が流行っていた当時より、より実現しやすくなってきていると思います。
システム開発現場の例ですが、ずっと以前こんなケースがありました。
それまで、システムの課題や要望事項を、課題票(一枚ごとの紙)を配布したり、
またはエクセルやアクセスなどでそれらを一覧管理したり、
課題解決の進捗管理に試行錯誤していました。
しかしこの方法だとなかなか課題票の消化がされなかったため、
非常にアナログですが、A1、A2サイズの大きな紙を購入してきて
ここに手書きで課題の内容、担当者、期限を書き出しました。
そして、課題が終わったら線を引いて消します。
たったこれだけのことですが、
課題をオープンに、衆目を集めるようしたことで
課題票がみるみる消化され、減っていくようになりました。
ただ、結果をオープンにみえる化した、
ということだけで雰囲気が変わった、というのが先の例です。
担当者のやり方は変えず、
お説教もせず、訓示もたれず、
やることも増やさずこれまでどおりにやってもらいました。
終わったらすぐに線を引いて消す、というように
なるべくリアルタイムであることも重要だったのだと思います。
担当者が、やった手応えを感じ取ることができるためです。
わかりやすく視覚に訴えることも担当者に響くコツです。
紙が一枚いっぱいになる頃には、
線で消された課題がたくさんあって、
「こんなにやったんだ」と、少しうれしくなります。
受注・売上情報の情報を、主に在庫管理のためにシステム化していたお客さまでは
ためしに売上情報や代金の回収状況をエクセルのグラフにしたところ
全体的な営業業績が向上したそうです。
これも
「現場のやり方は変えず」
「なるべくリアルタイムで」
「視覚的にわかりやすく」
というみえる化をしたことによる効果だと思われます。
現在は、「みえる化」が言われていた当時より
スマホ、タブレットの普及により、
「なるべくリアルタイムで」
「視覚的にわかりやすく」
という「みえる化」を実現しやすくなっています。
もし手作業でやってみて、効果があると感じられた場合は、
リアルタイムでグラフを表示するように、
そしてそれを担当者の方々がすぐにみられるように、
社内システムに機能を追加されてはいかがでしょうか。
ちなみに、システム開発の現場では、
すでに先の例にあげたようなことをクラウド上で実現する仕組みが整っています。
アナログよりもっと進んでいて、プログラムの修正をその課題と紐づけることで
あとで「この課題についてどんな修正を行ったか」がわかるようになっていたりします。
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