システム業界では、ソフトウェアの開発規模をあらわすのに「人月」という言葉を使います。
5ヶ月間、4人がかりで開発するものは、5×4=20人月、
というように表現します。
それでは、あるソフトウェア開発に何人月必要なのか(これを「工数」と呼びます)を、
どのように算出しているのでしょうか。
どの程度の開発規模なのか、工数を算出するために、様々な手法が考えられています。
たとえばこんな方法があります。
ソフトウェアには、入力と出力があります。
入力とは、画面からの情報登録、ファイルのアップロード、外部システムからの情報連携など、
ソフトウェアへ情報を取り込むこと全般を指します。
出力とは、画面への表示、グラフの表示、csvファイルのダウンロード、伝票の印刷、
など、ソフトウェアがもっている情報を外に出すこと全般を指します。
これら様々な種類の入力、出力の種類と数、複雑さをもとに点数化し、
これをもとに工数を算出する、という方法があります。
つまり、この方法は、見積をする時点で、すべての入力、出力が
わかっている必要がある、ということです。
ところが、ここまで明らかになっていない段階で見積を作成するケースも
たくさんあります。
その場合はどうするか、といいますと、
「こんな機能が多分必要なんだろう」
「そこにはきっとこういう入力が必要なはず」
「こういう風に画面表示すればわかりやすいだろう」
と推測し、これをもとに工数を算出するわけです。
例えれば、どんな家を建てるか詳しくはわからないけれど、
「四人家族が住む家らしいから、一階にリビングダイニングで、二階に三部屋くらい必要かな」
と想定して建築費を見積もるようなものです。
当たり前のことですが、ほとんど根拠がないようなものですから
正確さも期待できません。
実は、ソフトウェア開発工数の算出では、
程度の差こそあれ、これに似たことを多くの会社が行っています。
行わざるをえないのです。
つまり、システム会社がそれぞれの想定で工数算出する余地が大きいほど、
各社の見積金額にも差が出てきます。
そして、曖昧さが多いほど、自分たちの想定よりもっと複雑な要求をされることになったら、
という懸念が付きまといます。
そのような場合、システム会社は「リスク工数」などといって、
算出した工数をさらに上乗せします。
そののせ方、のせる量は各システム会社の考え方一つで決まります。
ですので、同じ説明をしても、様々なシステム会社は、それぞれの考えで工数を算出し、
てんでバラバラになっているはずです。
そのうえ人月単価も異なりますから、見積金額をみても、
どこに依頼するのがベストなのかの判断材料にはなりえない、ということなのです。
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