イルカシステム(株)のホームページはずっと WordPress を使っておりましたが、Grav というオープンソースを使ってリニューアルいたました。
WordPress を使うためには、サーバーを用意して、プログラム言語 php を使えるようにして、さらに Mysql というデータベースも使えるように用意する必要があります。
記事はWordPress の管理画面から執筆することができるのですが、このとき
記事以外にも、たとえばデザイン(テーマ)について言えば
つまり、記事をひとたび書けば、あるいは設定をひとたび変更すれば、WordPressのインストールディレクトリと Mysql データベース両方をバックアップする必要があります。
Mysql データベースだけをバックアップしておいたとすると、記事の文章情報は復旧できるかもしれませんが、画像は復旧できないし、テーマも失われてしまう、ということになります。
仮に、WordPress のインストールディレクトリにあるファイルをすべて保存し、Mysql データベースもバックアップしておいたとしても
バックアップのタイミングがほとんど同時くらいでないと復旧時に不整合を起こしてしまう可能性もあります。
便利な WordPress ですが、上記の理由から、障害が発生したときの復旧について考えると少し面倒だなぁ...とずっと感じていました。
そして、そう考えるのは一人だけではないようで、「データベースを使わない」というコンセプトのオープンソースCMS(※CMS=コンテンツマネージメントシステム。WordPress や Grav のように記事(コンテンツ)を管理するシステム全般を指します)があることをしりました。
Grav もその中のひとつです。
データベースを使わず、すべての設定、すべての記事、すべての画像がファイルとして保存されていれば、その保存ディレクトリさえバックアップしておけば不整合も気にせず復旧することができるでしょう。
Grav で特に気に入っているのが、記事と、記事が使っている画像の関係がとてもわかりやすいことです。
以下は Grav で記事のファイルと画像ファイルがどのように管理されているかのイメージです。
some-blog-title-etc/
blog.md
thumbnail.jpg
section1.jpg
"some-blog-title-etc" というディレクトリの下にある blog.md、これが記事のファイル(Markdownファイル)で、このケースですと、http://some-domain.co.jp/some-blog-title-etc にアクセスすることで記事にアクセスすることが可能です。
そしてこの blog.md で使う画像が thumbnail.jpgとsection1.jpg です。つまり、記事とその画像がすべて同じディレクトリにあってわかりやすいのです。
弊社では、Grav を使うことで、記事や設定、テーマをすべてプログラムソースとして Git でソース管理することにしました。
これにより、記事の更新やテーマの更新、設定の変更など、ホームページに対するすべての更新は以下の手順で行えるようになりました。
以下のようなメリットを感じています。
デメリットとしては、WordPress に比べると、圧倒的に日本語の参考記事が少なく、不明点を Google で検索してもみつからないことが多いです。
Grav を使おうと考えている方で、本ホームページをご覧になって「この部分はどうやって作ったのか」と知りたい方がもしおられましたら、お問合せよりご連絡くださればと思います。
イルカシステム(株)は、以下のような業務用ウェブシステムのご提案、受託開発、運用を行っております。
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