かれこれ10数年、システム業界に身をおき開発しまいりましたが、
ウェブ関連技術の進歩はめざましいものがあります。
Web2.0という言葉が流行ったのも数年前になりましたが、
現在は当時よりさらに技術の改善、グレードアップがなされています。
そんななか、クラウドシステム、ウェブブラウザをつかった業務システムで、
変化が見られることを3つ挙げたいと思います。
ウェブブラウザには、InternetExplorerのほかにも、Firefox、Chromeなど、
たくさんの種類があります。
ブラウザでの処理は、JavaScriptという言語が使われるケースが多いです。
しかし、おなじ命令を書いても、InternetExplorerではこう動き、
Firefoxでは違う動きをする、ということがあり、これがプログラマを泣かせてきました。
そのために、テストはInternetExplorer7だけで行い、動作保証対象を限定する、
ということが多くの開発現場で行われてきたのでした。
しかし現在、jQueryなどといった、各ブラウザのJavaScript言語の違いを吸収し
さらに使いやすくしたライブラリが出てきており、
こういった問題に頭を悩ませる機会は減ってきています。
もしかするとお聞き及びのあるかもしれない単語「HTML5」。
HTMLというと、文書をタグでマーキングするので有名な言語です。
プログラムをしなくても、ホームページを作るなどでHTMLをご存じの方も
多いのではないでしょうか。
このHTMLの、第5回目となる大きな改訂版を「HTML5」として呼んでいます。
そして、HTML5では、グラフを書く機能もサポートされます。
以前のHTMLでグラフを表示しようとすると、「グラフの画像」を
ページに貼り付けることしかできませんでした。
このことが理由で、プログラムが自動的にグラフをウェブページに表示するのには
大変な苦労が必要でした。
業務用システムで必要不可欠なケースも多いグラフが、
HTML5によって、すでにクラウドシステムでも比較的容易に実現できるようになっています。
ガラケー時代、外出先で社内システムの情報を参照するには、
さまざまな制約(ページあたりのサイズや文字コードの指定など)がありました。
このため、「携帯用サイトを作る」となると、それなりの費用が必要でした。
スマートフォンですと、とくに専用の対応をしていなくても参照することは可能です。
ただ、PC用の画面を小さなスマホ画面でみるわけですから
そのままですと大変見づらいです。
現在は、PC用の画面を、小さなスマホ画面でも見やすくしてくれるような
Twitter Bootstrap というデザイン用のライブラリができています。
これを組み込むことで、スマホも画面がみにくくなりにくいように
ととのえて表示することができるようになっています。
以上のように、企業内の業務システムをクラウドで使うための環境はどんどん整ってきていると思います。
ただ、特殊なUIとはどうしても相容れない場合があります。
「特殊」というのは、「テキストボックスで改行を押すと、つぎのテキストボックスに移動する」
といった、ウェブブラウザの標準的な動作と異なる挙動のことです。
敷居は低くなってきていますが、こういった問題点も考慮に入れておくとよいと思います。
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