私の感覚だとだいたい10名前後、またはそれくらい社員を抱えるような売上に達したとき、
中小企業の社長は社内業務のシステム化を具体的に考えはじめるように思います。
それまでは大抵、社長が一人または数名で立ち上げた時に行っていたやり方を踏襲して、
Excelで顧客一覧を管理していたり、見積書を作っていたりします。
もう一歩進んで、Excelのマクロを使ったり、または詳しい社員の方が
Accessで簡易的な自動化を実現したりもしている場合もあります。
しかし、そんな工夫をしても、やはりこのままでは業務が立ち行かなくなりそうだ、とか、
経営上の数値が見えにくくて何とかしたい、
といった問題意識が徐々に強くなるのが、およそ10名前後くらいの会社の規模なのかな、と思っています。
その段階で、さて、誰に相談しようか、となるわけです。
いまはインターネットのB2Bサイトで、システムを作る会社や個人事業主を探すのが容易になりました。
弊社とお取引させていただいている中小企業のお客様も、はじめから弊社ではなく、
そういったB2Bサイトで取引し、やめて、別の取引先をさがし、と、
紆余曲折してこられたところもあります。
B2Bサイトでのよい出会いが難しい、という話ではありません。
そういった何回かの取引を通して、ようやくシステム会社との意思疎通ができるようになった、
ということなのではないでしょうか。
システム会社はシステムのプロではありますが、
それぞれの中小企業様の会社の業務についてはプロではありません。
その会社の、その業界の会社の経営についてもプロではないのです。
したがってお客様からヒヤリングしてシステムを設計しようとするわけです。
しかし、やはりシステム会社が想像すらしていないようなことがあるはずなのです。
なぜかといえば、システム会社のエンジニア、または営業の担当者は、
どうしてもシステム寄りに考えてしまうからです。
数回の取引を通して、それを何となく感じ取ると、
何をどう伝えればよいか、がわかってくるのかもしれません。
しかしそのように皆が試行錯誤しなければいけない、というのはもったいないことだと思います。
どういったことをお聞きすれば、お客様の意図をより理解できるか、
弊社でもいくつかのポイントがあります。
あくまでシステム会社の視点ではありますが
ここから何回かで、弊社が気を付けているポイントを書いていきたいと思います。
もちろん、ここで述べていくことが絶対、というわけではありませんが
なにかの参考になれば、という程度にお読みくださればと思います。
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